Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

4割が就職先未定

たまには本業に関わる話を。就職難が一層厳しいとは聞いていたが,年々激しくなる。


氷河期の弁護士…司法修習生4割が就職先未定
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100812-OYT1T01155.htm


リンク先のグラフにもあるが,私の修習当時(2年前)の同じ時期では,だいたい5人に1人くらいは決まっていないくらいで,最終的に修習が終わるころには決まっていない人はほぼいない状態に落ち着いた。


現時点で4割を超える人が未定だとすると,あと3ヶ月くらいで全員が決まるということは到底期待できない。

「もう70以上の事務所から採用を断られた」。弁護士希望の男性(34)は、昨年の司法試験に合格し、司法修習が終わる今年末以降の開業を目指すが、就職のめどが全く立たない。


私も,司法修習に入る前だが,20以上の事務所から採用を断られた。ただし,明示的に「断る」と言われたケースはむしろ少なく,ほとんどは「無視」された。無視される回数が増えるごとに,やり方を少しずつ変えていって,途中からは無視されることはなく,会ってもらえる回数が増え,オファーもいただくようになってきた。


いまや何の参考にもならないかもしれないが,2年前,就職活動について以下のようなことを書いた。


http://d.hatena.ne.jp/redips/20080110/1199891684
http://d.hatena.ne.jp/redips/20080111/1200059035
http://d.hatena.ne.jp/redips/20080113/1200232339
http://d.hatena.ne.jp/redips/20080122/1201010025
http://d.hatena.ne.jp/redips/20080204/1202133491
http://d.hatena.ne.jp/redips/20080208/1202479202
http://d.hatena.ne.jp/redips/20080212/1202826234
http://d.hatena.ne.jp/redips/20080223/1203693125
http://d.hatena.ne.jp/redips/20080305/1204727378


まだ決まっていない人,これから修習に入る人には,今後も状況が厳しいことには変わりないだろうが,数は多くなくとも,相手方事務所に応じたワントゥワンのアプローチを心がけることで,道を拓くようにしてもらいたいと思う。