無事に本日,仕事納めを終えられたので,年末恒例の振り返り。
昨年の振り返り記事。
弁護士登録12年目に
もう12年目に入った。仕事の内容は,相変わらずシステム開発のトラブルは多い。訴訟,調停のほか,裁判外の交渉など。非常時のプロジェクトメンバーとして,定例の会議に参加して発言したりするような場面もあった。ただし,昨年も書いたけれど,紛争対応は良い結果になってもむなしい(結局,契約の目的を達成したことにはならないから)。この点は,新しいビジネスのサポートをする場面とは違う。
2020年4月には改正民法が施行されるということで,それに合わせて,ソフトウェア開発取引の経産省モデル契約の改訂ワーキンググループのメンバーに加えてもらった。12月には民法改正に対応した改訂版がリリースされた。改正部分そのものは,結果的にそれほど多くはないが,かなりの議論が行われたので,セミナー,雑誌,ブログその他機会があれば,システム開発モデル契約の改正民法対応について話をしていきたい。
サブタイトルは「ユーザ企業・ITベンダ間の共通理解と対話を促す」となっており,両者の話し合いで取引の円滑化や品質向上を目指すことが期待される。
シティライツ3年目に
今年の12月で,シティライツのメンバーになって3年目になる。今年の後半は,9月に高橋治,11月に桶田大介,12月に末永麻衣という個性・才能あふれるメンバーが加わった。好奇心,行動力,柔軟性のあるメンバーが多いので,何か新しいけれどよくわからない分野では頼りになる事務所になってきたと自負している。そしてまた,来年早々にも弁護士が1名増える予定。やみくもに人数を増やすことはしないけれど,気の合う仲間がどんどん増えていくのは楽しい。
他方で,バックオフィスの整備が遅れていた。弁護士がこれだけ増えたにもかかわらず,スタッフは1名だけの状態が続いていた。能力あるスタッフであることや,弁護士も自分のことは自分でやるメンバーが多いとはいえ,もうそろそろ限界だということで,募集を行った結果,新スタッフの採用も決まった。来年1月から参画してくれる。
次にオフィススペースの問題。シティライツでは,弁護士がオフィスのデスクにいることが少ない。とはいえ,人数が増えてきて,全員がオフィスに来ると入りきらない状況になってきた。運よく,現在のビル(といってもマンションだけれど)の別フロアに空室ができたので押さえることができた。年末いっぱいで内装工事がなんとか間に合った。
社外役員
6月にソフィアホールディングスの社外監査役を退任したので,12月現在は,チームスピリット,情報技術開発,マツリカ,wajaの社外監査役を務めている。上場企業はチームスピリットだけとなった。社外取締役/監査役の話があれば,上場/非上場問わず,声をかけてください。
背負っているものの重さ
最近では,3月のライオンは年に1冊ペースでしか新刊が出ない。昨年の振り返りのエントリでも,新刊(14巻)の印象深いシーンを紹介したが,昨日出た15巻にも印象に残ったシーンがあった。
世の中には苦労している人がいる,自分だけが大変だと思っていちゃいけないなと。
ブログの更新
最後に,2019年のブログの更新頻度について。
本エントリで,Footprints(当ブログ)は,20本目。2018年は23本で過去最低だったのだが,今年はさらにそれを下回った。情報発信は本当に若くて勢いのあるうちにやっておいたほうがいいなということが数字で表されている。
他方でIT・システム判例メモは善戦し,22本の裁判例を紹介した(昨年比+8本)。通算300本まであと少しになっている。
2020年もよろしくお願いします。