Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

1万時間

子どもどうしが同級生で,同じく戸辺教室に通う「なんくる三五八」さんのブログ記事より。


「1万時間」

http://ameblo.jp/nankuru358/entry-10570910378.html


「時間」マニアの私としては,気になる記事である。


それによれば,島九段のお話によると,将棋に1万時間費して,アマチュア四段になった,とのこと。これは,誰でも1万時間かければ四段になれるという意味まで含むかどうかはわからない。


マチュア四段といえば,私のようなボンクラからすれば二枚落ちでも勝てないくらいのレベルだ。しかし,天上人のように強いかといえば,そうでもなく,アマチュア大会の県代表クラスになるには難しいだろうし,奨励会6級を受けても合格するかどうかは微妙なところのレベルといったところか。


言い換えれば,プロになるための「奨励会」に入るために1万時間程度の修行が必要だったということか。


司法試験に合格するには,○○時間必要,などということがよく言われるが,私の場合,ロースクール入学から,受験まで,3年強で,7000から8000時間勉強に費やした。おそらく,新制度になってからの標準的な時間だと思う。


確かに,奨励会への入会も,司法試験の受験も,「プロへの入口」という意味では,同じといえば同じだが,こうしてみると,ただの「ゲーム」に過ぎない将棋の奥深さを感じる。


同じ1万時間を前にして,その時間を,「司法試験合格を目指す」に費やすのか「奨励会入会を目指す」に費やすのかを判断するのは難しい(笑)。ただ,「司法試験」は,せいぜい20歳過ぎころからしか着手できないのに対し,「奨励会」は5歳くらいからスタートできるから,「どっちにしよう」などという悩みが起きるわけはないのだが。