Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

2013を振り返る(長男)

今年も,自分のことを振り返るのはおいといて,長男の将棋を振り返る。
長男の将棋のことをこのブログで書くことはないだろう,と8月に書いたけれど,応援してくれる方も多く,少しだけ近況報告を兼ねて。

奨励会入会

今年の最大の将棋トピックは,8月の奨励会試験。絶望的なところまで追い込まれた後の3連勝,という幸運もあって,印象が強い。親としては生きた心地がしなかった。

http://d.hatena.ne.jp/redips/20130823/1377188153
http://d.hatena.ne.jp/redips/20130823/1377264815
http://d.hatena.ne.jp/redips/20130824/1377348393
http://d.hatena.ne.jp/redips/20130826/1377528004


その後は同期入会者とのつぶし合いが続き,現在のところちょうど指し分け。イーシャンテン(あと2つで昇級)という目を2回作ったがいずれも負けていて,昇級にはまだまだ。


奨励会入会後は,子ども大会を含む一般大会には出られないので,親としては何もすることがない。「あ,今日はJT杯東京大会だったのか」ということをツイッターで知るくらい。将棋好きの大人たちとの会話の中でも「自分の子どもには,いくら将棋が強くても絶対にプロ棋士にはしたくない」という話も出るくらいで,不安は続くよどこまでも。

ワールド・オープン・ショーギ・チャンピオンシップ(WOSC)

夏休みを兼ねてベラルーシミンスクで開催されたヨーロッパ選手権・ワールドオープン選手権に親子で参加した。

http://d.hatena.ne.jp/redips/20130721/1374377511
http://d.hatena.ne.jp/redips/20130724/1374674766


ヨーロッパチャンピオン経験者4人に勝って全勝優勝という,これ以上ない結果を得られたことに加えて,私自身としては,ヨーロッパの将棋愛好家の方たちと交流をもてたことがもっとも印象に残る。


来年はハンガリーブダペストで開催されるということで,再び長男を誘ってみたが「ん?もう行かない」という連れない返事。日本発信での将棋普及のいい機会なので,もし興味のある方は是非ブダペストへ。

研修会

昨年4月に入会し,D2→C1までは順調に昇級し,今年1月の最初の例会でB2に昇級した。しかし,そこから先,奨励会試験までの間にB1に昇級することはなく,さびしい成績だった。

大会

大会はほとんど出ていない。2月に開催された小学生名人戦東京都予選でも同級生ライバルに準決勝で負けてしまい,ついに小学生名人戦の本選に出場することはなかった。


また,6月の倉敷王将戦東京都予選でも,やはり同級生に負けてしまって,こちらも代表を逃した。


よく考えてみると,倉敷王将戦,小学生名人戦で都予選を勝ち抜いたのは,2年生のときの倉敷低学年代表のときだけ。本人はそのことを特に気にしている様子もないけれど。

普段の様子

奨励会員としては当然の日常かもしれないが,学校から帰ると,夜寝るまでは食事・風呂の時間以外は盤に向かい,休日は,蒲田,荻窪御徒町千駄ヶ谷,三茶のいずれかで研究会という名のスパーリング。全然小学生らしくない。


(休日の朝)
父「ジョギング行くから,いっしょに行くぞ」
子「ん?行かない」
父「将棋には体力も必要だぞ。将棋だけの人生なんてつまらないぞ」
子「真剣にやってない人に,そんなふうに言われたくないね」

※ちなみに「ジョギング」を,「映画」「プロ野球観戦」「スーパーGT観戦」に置き換えても同じ。


地下鉄に乗ることも多いし,研究会費用や昼食代などもかかる。以前は,その都度お金を渡していたが,11月から小遣い制に切り替えた。予算を提出させ,小遣い額を協議し,支給する。翌月月初には決算報告をさせて,必要に応じて小遣い額を増減するという流れができ始めている。

おまけ・私の将棋

自分の将棋は,社団戦5部リーグ参戦を中心に据えて1年間が終わった。


昨年の個人成績は3勝11敗。チームは確か,少年助っ人たちの活躍により4勝くらいはしていたはず。今年は,助っ人の力を借りず,純粋オヤジメンバー(一部女性参加もあるが)で臨んだが,個々人の棋力アップがあるはずだから,最低でも昨年と同じ成績かそれ以上の成績は残せるはずだった。


しかし。


個人成績はやはり3勝11敗(最終日に2勝1敗で何とか追いついた・・)。しかもチームは0勝15敗で最下部リーグのダントツ最下位という成績に終わった。


自分で言うのも憚られるが,オヤジたちは決して弱くなく,五段クラスの支部長を筆頭に,初段以上のメンバーが多数。底辺層の自分も初段まであと一歩のところまでは来ていると思っているのだけれど,勝てない。社団戦のレベルの高さは恐るべし。


来年こそは,もう少しよい成績を残したい。