Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

本田奎新四段

ちょっと前になるが,第63回三段リーグの結果,本田奎三段と,山本博志三段が1位,2位となり,プロ入りを決めた。


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本田新四段は,長男と同じ宮田利男門下。昨年の斎藤明日斗四段に続いて,門下として二人目のプロ誕生である。同じ学年には,増田康宏六段がいる。


本田さんは,長男とは5学年違っていて,初めて長男(当時5歳)を三軒茶屋道場に連れて行ったときにすでに会っている。宮田先生が「ここで将棋を真剣にやればとても強くなりますよ。あそこに座っている男の子は,ああ見えて,今は大人でも頭を下げてお願いしないと指してくれないくらい強いんです」と話していたのを覚えている。


宮田先生が示した少年が,当時小学四年生の本田少年。色白で大人しそうな少年だった。当時は,宮田先生の言葉をすべて真に受けたので(笑),将棋は強くなると,小学生相手に頭を下げて対局を乞う大人もいるものか,と思ったものだ。


斎藤四段には失礼ながら,宮田門下から最初のプロ棋士になるのは本田さんじゃないかと思っていた。実際,早々に奨励会に入り,昇級,昇段していったため,長男が指す機会はほとんどなかった。確か本田さんが奨励会に入ったばかりのころ,二枚落ちで指導してもらったくらいである。


将棋世界の昇段記を読んだけど,やはり斎藤四段に先を越されたことについて思うところはあったのだろう。そうこういってるうちに,二枚落ちでひねり倒せた後輩が追いかけてきている。そんな中できっちりと昇段を決めたのはすばらしいし,斎藤四段とともに宮田門下で大活躍してもらいたい。


もう一人,同時に昇段した山本さんは,私は会ったことはないが,それこそ10年くらい前から知っていた。私がブログで長男の将棋の話を書き始めるきっかけも,山本さんのお父さんのブログがきっかけとなっている。長男が好きで好きでたまらない将棋について,どんな大会があるのか,強い子というのはどれくらいのペースで力をつけていくのかということを知るために,たくさん読ませていただいた。確か山本さんが研修会から奨励会に編入したことをきっかけにブログの更新が止まってしまったのだが,ふと記事を見たら,長男が初めて三軒茶屋道場に初めていったのが2008年3月で,山本さんが奨励会に入ったのも同じ月。ご本人の苦闘はもちろんのこと,ご両親も相当な心労があったであろうと思う。ブログの縁もあり,全力で応援したい。