先月から今月にかけて立て続けに将棋関連本を読んだ。
以下,読んだ順。
- 作者: 石田和雄
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2018/05/10
- メディア: 新書
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最初は石田和雄九段の自叙伝的なエッセイ本。弟子のこと,柏将棋センターのことなどは,各種メディアや,知り合いから実際に聞いたりしていたので,その多くは知っている内容だった。石田門下の棋士のファンでなければそれほど楽しめないかもしれない。
- 作者: 野澤亘伸
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2018/06/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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話題の書。著者はこれまで将棋関連の作品はなかったようだが,読みやすくて内容もよかった。6組の師弟へのインタビューがあるが,あまりこれまで語られていなかった谷川x都成,深浦x佐々木(大),森下x増田のペアの話がよかった。特に,都成さんが将棋に勝てない時期に彼女に言ってしまった一言のシーンは心を打つ。
- 作者: 橋本長道
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2018/06/26
- メディア: 新書
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「サラの柔らかな香車」で小説家デビューした元奨励会員(井上門下)が奨励会について語った書。自らの体験だけに基づいて書いた独りよがりのものではなく,現役プロ棋士や,現役奨励会員にも多く取材している。これから奨励会を目指そうという子(及びその保護者)は必読だと思う。
- 作者: 先崎学
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2018/07/13
- メディア: 単行本
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これも話題の書。先崎九段が藤井フィーバーのさなかに休場し,何があったのだろうかと思ったが,うつ病を患っていたとは。急ごしらえの感は否めず,いつもの先崎さんのエッセイのようなキレはないが,将棋界の人々の温かさ,冷たさもよく伝わる。先日,B級2組順位戦で先崎九段x中村大座の同門対局があったが,本書を読んで背景を知っていると特別な思いが湧き出る。残念ながら先崎九段が破れて復帰後初勝利とはならなかったが,素人ながら,あの将棋が指せるならば本格的に復活したといえるのではないかと思った。