近年,急激に司法試験合格者が増えて,あちこちに課題が生じているが,指導担当弁護士確保というのも大きな問題である。
指導担当弁護士というのは,司法修習生の修習課程のうち,弁護修習(一部選択修習も)の約2か月間にわたって指導を行う弁護士のことである。毎日,ずっと修習生の面倒をみなければならないので,負担が大きい。
新63期(われわれの2期下)の修習は今年の11月後半から始まる。合格者数の見込みから,当弁護士会にアサインされる予定の修習生の数は,200名以上だとされるが,それに対し,現在のところ確保できている指導担当者の数はヒト桁である。
ここ数年,受け入れ直前になって,委員の先生方などの尽力により,なんとか数を確保してきたようなので,現時点で確保できていないこと自体は珍しいことではないようなのだが,かなり厳しい状況である。
就職問題ほど大きく取り上げられていないが,この問題も毎年毎年綱渡り的に何とか乗り切ってきたようだが,そろそろ決壊も近い。