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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

第8回全国小学生倉敷王将戦東京都予選大会

東京都予選(低学年の部)に出場。結果は,善戦するも決勝トーナメント1回戦敗退。


私が知っている限りでは,小学生将棋の個人戦で,県単位で予選を行って,予選通過者が全国大会を行う,というものは,小学生名人戦と,この倉敷王将戦しかないように思う。そして,倉敷王将戦は,高学年の部,低学年の部に分かれて行われる。倉敷王将戦低学年の部は,小学三年生以下の日本一が決せられる唯一の大会である。


本戦は8月に倉敷で行われる(倉敷は大山康晴15世名人の出身地)。本戦に出られるのは,各都道府県から二人である。


東京都予選大会の会場は日本青年館日本青年館に行ったのは,17年ぶりだった。17年前,地方の大学生だった私は,ジャズバンドの一員で,毎年開催される大学対抗の山野楽器ビッグバンドジャズコンテスト(通称「ヤマノ」)のために上京していた。その会場が日本青年館だった。大ホールがなつかしい。


もっとも,会場は大ホールではなく,貸会議室。隣の会議室では「カラーコーディネーター試験」が行われている。


思ったよりエントリー人数は少なかった。秋に行われるJT杯などでは1000人単位での参加があるが,東京都予選大会だというのに,低学年の部は30人弱。おそらく高学年の部もそれほど変わらない人数だったかと思う。それだけに,みんな強そうに見える。現に,高学年の部には,小学生名人戦準優勝者の顔も見えた。同じ道場からは,先週団体戦を戦った仲間を中心に,高学年の部に2人,低学年の部に3人(長男含む)が参加していた。低学年の部3人の中では,長男がもっとも弱い。


予選は,まずは受付順に相手が組まれ,勝った者どうし,負けた者どうしが戦う。2連勝すれば通過。2連敗すれば敗退。1勝1敗どうしがさらに戦って,勝ったほうが通過。この仕組みだと,基本的に参加者の半数が決勝トーナメントに進めることになる。


初戦の相手は,どっかで見たことあるなーと思ったら,5月の連休に千駄ヶ谷の道場で対局したことがある子だった。そのとき,確か,長男は勝ち,私はその子に負けた。順当にいけば勝てるはず・・と思って,遠くから見ていたが,なかなか終わらない。ようやく終わり。手合いカードを長男が2枚取り上げたのを見て,どうやら勝ったようだとわかる。


2戦目もめずらしく長期戦。途中危ない場面が何回かあったようで,お互い難しい表情をしている。同じ道場で,早々と予選通過を決めた子に,「どっちが勝ってる?」と聞いてみたら,「(うちの子が)駒得はしているけど,攻めきれてないから五分五分」とのこと。結局,なんとか勝ったようで,目標としていた決勝トーナメント進出を決めた。


予選通過の人数が13人ぐらいで,2人が倉敷に進めるということは,あと3つ勝てば行ける,ということだ。もっとも,ここから先は簡単に勝たせてくれるような相手はいないだろう。現に,長男より少し強いと思われた道場の子は,予選で敗退してしまった。


決勝トーナメント一回戦の相手は,初段の子らしい。やっぱり,ここで力尽きた。まぁ,1年生の夏はこれで上出来というべきか。強そうな子たちは三年生が多いので,来年以降にチャンスがある。


(補足1)ブログをきっかけに声をかけてくださったNさんのお子さん(同級生)と一緒に将棋会館千駄ヶ谷)に行くことになった。前回は1級で2勝10敗だったが,今回は,2勝4敗。まずは1級として5分の星を残すことが目標か。


(補足2)千駄ヶ谷のショップで,「駒落ち定跡」(所司和晴著)を買ってしまった。将棋の本にしては珍しく,3000円もするハードカバーである(サイズは,内田民法ぐらい)。これで道場の強いお兄ちゃんたちを相手に勉強してもらいたい。


(追記)
未確認情報であるが,同じ道場のお友だちは,低学年の部で倉敷へのキップを手にしたらしい。おめでとう。これで,三軒茶屋道場からは,神奈川県,東京都から低学年の部でそれぞれ代表選手が誕生。この流れをぜひ承継したいものだ。