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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

第四回将棋教室対抗戦

今日は一日将棋教室対抗戦の付き添い。長男にとって初めての団体戦


わが三軒茶屋道場からは2チーム出場。長男はドラゴンカップ(メンバー5人の学年合計が20以下)に参加。圧倒的に小さいこと,棋力もまだまだなので,5番手(五将というらしい?)の選手である。メンバーの棋力的には,二段から初段が2名,1級から2級が3名,といった感じ。


道場には強い子たちがたくさんいるが,ちょうどこの日は神奈川県の小学校倉敷王将戦の予選と日程が重なり,実力者数名が参加できないことになった。残念といえば残念だが,そのおかげで長男が5番手に滑り込めたともいえる(倉敷戦予選に参加した子は,低学年の部でしっかり全国大会へのキップを手にしている)。


ドラゴンカップへの出場チームは24。6チームずつ4つのブロックに分かれ,ブロック内で総当たりによる予選リーグが行われる。各ブロックの上位2チーム(計8チーム)が決勝トーナメントに進むという仕組みだ。


予選リーグ初戦。相手は,津田沼道場。見るからに強そうな顔ぶれが並ぶ(後で知ったが,倉敷戦全国大会準優勝の子が混じっていたりする)。長男の相手は見たところほぼ同じぐらいの実力のように感じたが,なんとか勝った。しかし,惜しいところでチーム全体では2勝3敗,ということで,初戦は●。


2戦目,相手は下前将棋教室(埼玉県)。辛くも3勝2敗でチーム初勝利○。この2戦目も初戦もそうだったが,ひとつずつ勝敗が決していく中で,2勝2敗になると非常に緊迫する。最後の1局を戦っているところにチームみんなが群がって無言の声援を送る。団体戦ならではの空気を感じる。


その後は,確か,5勝,4勝,5勝ぐらいで危なげなく勝って,4勝1敗で,予選リーグ2位通過を決めた。これまでのところなんと長男は5戦5勝。やはり,各チームともエース級は有段者だったりして強いのだが,5番手まで2級くらいの子を用意しているチームは少ないのかもしれない。おかげで勝ち星を拾いやすかったのだろう。


ちなみに,5人のメンバーは,登録順を大会途中で入れ替えることができない。どのチームもほとんど強い順に並べるのが流儀だそうだ。確かに勝負に徹するならば,トリッキーな配列にすることも可能だろうが,みんなきちんと棋力順に並べてくるあたり,「将棋」らしさを感じる。


決勝トーナメントからは,チェスクロックが導入される(持ち時間15分,切れたら1手30秒)。大会で使用するのは初めての体験。時計に気を取られて落ち着いて考えられるのか心配だった。決勝トーナメント1回戦の相手教室名は忘れたが,順当に勝った。これでベスト4確定。


準決勝。ここも相手の教室名は忘れたが,早いうちに3勝を決めて,なんと決勝進出。昨年は3位だったようなので,昨年を上回る結果が確定。ここまで長男個人の成績は7連勝の負けなし。


決勝の相手は小島将棋教室(埼玉県)。話によると全員有段者とのこと。しかも,準決勝では津田沼道場を4勝1敗で破っているので,勝てる見込みははっきりいって少ない。


さすがに決勝戦ともなると,会場が静かになり,緊張した雰囲気になる。私も対局している場所から10mくらい離れたところに座っていたが,盤面が見えるわけでもなく,自然と祈るような気持ちになる。もちろん,うちの子だけでなく,みんなにがんばってもらいたい。


あっという間に終わるような対局は一つもなく,すべて熱戦となった。いつもなら5分もたたないうちに終わるところが出るはずなのに,15分くらいたっても一つも終わらない。途中,ちょっと首を延ばして長男の盤面を除いたが,相手の成り駒がいくつか侵入してきており厳しそうだ。


最初に終わったのは確か,三将の女の子。残念ながら負けたようだ。ところが,次に終わった長男は勝ったようだ(長男の話によると相手は二段だとのことだが)。これで1勝1敗。もしかしたら・・という期待が出てくる。しかし,四将戦は負けて,1勝2敗。後がなくなった。


残る大将,副将戦で連勝すれば優勝・・というところまで相手を追いつめたが,大将戦で負け。ただ,最後に副将戦で勝って意地を見せた(結局2勝3敗)。決勝戦らしく,緊迫した接戦だったように思う。結果は残念だったが,胸を張れる準優勝である。三軒茶屋道場のみんな,おめでとう。最後は遠目に見ていても,かなり力が入った。


長男の個人成績は,予選リーグ,決勝トーナメント合わせて8連勝,という出来すぎの結果だった。相手からすると,五将で幼稚園児みたいなチビッコが出てきたので,気が緩んだのかもしれない。


銀メダルほか,記念品,参加賞ももらえ,参加費500円の大会としては非常に充実していた。1日がかりのイベントで,疲れてしまったが,道場のみんなと団結できる対抗戦は親子ともども十分楽しめる。


来週は,倉敷王将戦の東京都予選。まあ,こちらは個人戦なので,今日のようにうまくいかないだろうけど。