Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

保育園運営委員会

昨日,次男が通う保育園で運営委員会が開催された。当委員会は,園長などの保育園側と,一部の保護者から構成されている。


といっても,私が今回参加したわけではなく,妻が参加して,その結果を聞いただけである。


それによれば,認証保育園はかなり疲弊しきっているとのこと。確かに,開設要件に「1日13時間以上,かつ週6日以上オープンさせること」などの条件があり,これを実現するにはシフト勤務を行わざるを得ず,保育士さんたちが疲弊してどんどん辞めていく・・というスパイラルが起きている。


この保育園の運営母体(宗教法人)は,認可保育園も運営しているのだが,そちらのほうでは,無理なシフト体制を敷く必要もなく,保育士たちの定着率も高いという。


保護者たちからはいろいろ言われ,その対応もしなければならない。そのうえ,最近では,行政からの指導も多く,その対応に追われているらしい。


たとえば,お昼寝の時のマットで,2,3人が使える大きめのキルティングマットを使っていたら,衛生上よくないから,一人一人専用のものを使いなさい,といわれたり。確かに,衛生面,安全面の指導が多いのだが,正直なところ,「そこまでしなくてもよいのでは?」と思われる指導内容もあったりする。


経営的にも決して楽ではなく,理事長あたりからは,「せっかく子どもたちのために,その親御さんたちのためにやってるつもりだったのに,何のためにやってるのかわからなくなってきた」的な趣旨の発言まで出てきたそうで。。


親の立場から見ても,本当なら近所(歩いて30秒ぐらい)の認可保育園に入れたいところ,何度申請しても入れず,今の認証保育園に通わせている状況下で,保育料も認可の何倍も負担している。運営者から見ても,利用者からみても,アンバランスな状況は何とかしてもらわなくちゃと思う。