最近読んだ将棋本,これもまたかなり衝撃的な本だった。
- 作者: 大崎善生
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/05/24
- メディア: 単行本
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先日読んだ「聖の青春」と同じ,大崎善生氏の作品。
将棋の天才少年と呼ばれた少年が,奨励会に入って,去って行く。さらにその先を待ち受けていたもの。
あまりに生々しい事実が書かれているので,フィクションかな?と思って,主人公の名前を将棋年鑑で調べてみたところ,高校選手権の歴代優勝者の中に,その名前はあった。年代も一致する。その他の登場人物の名前も確認できる限りは,実在する。
これまで読んだ「聖の青春」や,瀬川さんの「泣き虫しょったんの奇跡」を通して,奨励会の厳しさ,辛さは少しずつ分かり始めていたものの,この本はそれを超える。
仮に近い将来,長男が奨励会の一歩手前のところまで来て,「奨励会に入りたい」と言ったとしても,親としては背中を押すのが辛くなる,そんな一冊だった。