長男を道場に迎えに行った際，だいたいいつもその日の戦果を聞く。
「先生に２枚落ちで１勝１敗で，そのあとＡ君に平手で負けて，そのあとＢ君と平手で２勝４敗で・・」
などと，ダラダラと話してくれる。
この３カ月ぐらい，長男とライバル関係にあるのがＫ君（たしか３年生）だ。長男を道場に連れて行くたびに，互いに「やろうやろう」ということになって，必ず数局指してくる。長男もよく道場に行くが，Ｋ君はそれ以上の頻度で道場に行っており，休みの日には午前中から弁当持参で夕方までいる。
ただ，近ごろは少しずつ棋力の均衡が崩れ始めているらしい。長男の報告によると，「今日はＫ君と４勝１敗で・・」とか，「今日はＫ君と３勝１敗で・・」などとなってきている。
先日は，とうとう「今日はＫ君と８勝０敗だった」という。１日に同じ子と８回も指すこと自体，驚いたが，それよりもＫ君の寛容さである。自分より３つぐらいも年下の子相手に，何連敗もしても「もうやらない」などと言わず，終わるとニコニコして「もう１回」と言うそうだ。
そんな調子なので，つい，長男は家に帰ると「Ｋ君は強くない」などと調子に乗った発言をする。忍耐力のあるＫ君にはぜひとも強くなってもらいたいし，長男にはＫ君の包容力，寛容さ，忍耐力を学んでもらいたいところだ。
