Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

情けない認定と昇級

7月8日の日曜日は,月2回の研修会例会日。


前日に,ふと,先週の社団戦でのふがいない自分のことを思い出し,久しぶりに連盟道場で自分も指してみようか,という気になった。


しばらく前から長男は連盟道場で指そうとせず,それに伴って私もずいぶんと指していない。多分2年くらいは指していないのではないだろうか。永世4級の称号を与えられそうなほど昇級の兆しがなかったが,再認定してもらえば,最近鍛えられたこともあり,もうちょっとマシになっているかもしれない。「4級ってことないでしょ,もっと強いでしょう」などと言われて気をよくしていたので,もしかしたら,初段くらいになってるかもしれない・・と妄想してみた。


長男も「初段はあり得ないけど,3級くらいにはなってるだろうね」と話していた。他方,長男は,5月後半に研修会にD2で入って以来,○○○●●/●○○○/●○○○(通算9勝4敗)と来ていた。直近6連勝か,9勝3敗,11勝4敗,13勝5敗,15勝6敗で昇級できるので,あと2連勝すれば11勝4敗の目が揃う。それを逃しても,とにかく3勝1敗ならば9勝3敗の目が揃うので昇級できる。


朝8:20に長男を送り出す際,「お父さんも道場で指すと思うから,昼休みに経過を報告しに来るんだぞ」と伝えておいた。


その後,10:00くらいになって私も千駄ヶ谷に向かった。「2年ぶりくらいなので・・」「じゃあ,認定いたします」「2年前は4級でした」といったやり取りを経て手合いが付くのを待つ。


1局目は2年生くらいの男の子。4級と書いてある。ウルトラ超早指しで,正直,あまりマナーもよくない。こちらが考えていると,キョロキョロする。角換わりから棒銀をしてきたので,最近覚えた5四角を打って,(3八角を知らなかったようなので)飛車先を止めたら勝勢になった。「そうか,しばらく指さないうちに自分のレベルは4級ではないところまで来たようだ」などと一人勘違いする。結局,その将棋は寄せで手こずったものの,終始優勢を維持して勝ち。


2局目は5年生くらいの男の子で2級。こちらが先手で,相矢倉(4六銀,3七桂型)からのドッシリとした将棋になる。仕掛けの直前で後手が8二角,7二飛と並ぶ悪形になったため,なんとか銀交換して8三に打ち込むことを画策する。しかし,どうも仕掛けの歩の突き捨ての順序が悪く,思い通りにいかない。だいぶ攻めたが寄せきれず,じっと耐えられて反撃を喰らい負け。


3局目は2年生くらいの男の子。再び4級。こちらもウルトラ早指し。序盤から大差がついて短手数で勝ち。続いて4局目,はじめて大人の人(5級)と手合いが付く。矢倉もようとなったが,隙あり,とばかり序盤から右四間飛車から攻めつぶして勝ち。


このころ昼になったので,午前の2局を終えたはずの長男が顔を出すかと思ったが,来ないのでもう1局指すことにした。相手は中学生くらいの少年で3級。対抗系(こちらは居飛車)となって,持久戦になったが,さばき合いでミスをして形勢を損ねた。最後は詰まないと信じて固い詰めろをかけたが,20手以上の即詰みに仕留められて負け。ここで○4●2○4○5●3の結果から4級と認定された。


ちょっとは強くなったというのは妄想で,やはり4級のまま。これはかなり情けない。


結局,長男と会うこともなく,自分の結果にガックリして連盟道場を後にした。将棋連盟まで来ておきながら一度も長男の姿を見ず,一人で往復するなんて,もう一人前の将棋好きオッサンだ。


長男は午前中の2局を危ないながら勝利してD1への昇級を決め,2階の道場に来たものの,私が見つからなかったらしい。手合い係に私の名前を告げてきているか聞いたらしいが「そんな人いません」と言われたとのこと。来た時間からすると,まだ対局中だったと思うが。


昇級後は,奨励会初段との飛香落ちなどにも勝って,入会試験のとき以来の4連勝というオマケがついた(前回から通算して7連勝)。


全く進歩しない親父を尻目に,ひとつずつ階段を昇って行ってくれ,と思う。