Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

将棋の名人になる

保育園から,「たなばた飾りにするので,家で短冊を書いてきてください」と,短冊を渡された。


例年は,どうする?と長男に聞きながらも,あんまりまともな答えが返ってこないから,親が適当にサジェスチョンし,「それでいい」という消極的な返事をするケースが多かったように思う。しかし,今年は,親が聞くまでもなく,長男は迷うことなく,

しょうぎの名人になれますように

と書いた。


最近,


頭脳勝負―将棋の世界 (ちくま新書)

頭脳勝負―将棋の世界 (ちくま新書)


を読んで,将棋の世界というものがどういうものなのか,少しだけ理解した。


プロ棋士になれるのは,奨励会に入って何年も努力した人の中から,その一部だけに限られる。しかも,その奨励会に入るハードルもエラく高い。そういえば,長男が通う道場にも,奨励会の試験準備をしている子がいる。指しているところを見たことはないが,とんでもなく強いらしい。


もちろん,長男は,そんな厳しい世界があろうとは知る由もないのだが,毎日黙々と将棋盤に向かっている。


ところで,ここ3日ほど前から,父子の対局の際,王将と玉将が入れ替えられてしまった。一般に,上位者とか目上の人が「王将」を使い,そうでない人が「玉将」を使うことになっているらしいので,家では常に私が「王将」を使っていた。1週間ぐらい前から私の負けが込んできたので,長男が「これからボクがこっち(王将)使うね」といって持っていってしまった。もう二度と「王将」を取り戻すことはできないかもしれない。