Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

二者択一

二人が通う保育園から,進級確認書なる書面の提出を求められている。


これは,次年度(9ヶ月先!)も同じ保育園に在籍するかどうかの意思を表明する書面である。まあ,説明を読む限り,法的拘束力はないようだけれど。


こんな書面の提出を求められた背景は次のとおり(一部想定も含む)。


もともと,認証保育園というのは,待機乳幼児を減らすための一時的な施設で,かつ,幼稚園入園までのつなぎの保育施設という制度設計だったようで,それに合わせて,定員も0歳児から5歳児になるまで,少しずつ少なくなるように設定してあった。


ところが,思ったより保育・教育内容の評判がよいことと,現実に幼稚園や他の保育園に移ることも困難であることから,当初想定どおりに園児が抜けていくことはなく,毎年毎年定員オーバー状態が加速していった。


今までも,幼稚園に移ることを狙っていた人もそれなりにはいたようで,応募などはしていたが,試験がだめだったのか又は定員に空きがなく,年度末ギリギリになって進級を希望した人も多く,園としても人材設計が困難だったらしい。


そういうわけで,来年度からはそのような状況を脱するため,早めに進級意思確認を行い,進級するという人には,よそへ流れないことを誓約してもらい,逆に他に流れる可能性のある人には進級できなくなる覚悟をしてもらうことになったようだ。


これまでわが家は,自宅から近かったことや,昨年から2人も世話になっていることもあり,他へ移る気はなかったが,先月引越をして少々遠くなったことと,長男は今年が最後の年ということもあり,次年度以降は次男を移籍させることを真面目に検討してきた。


しかし,このような誓約書の提出を求められると,かなり悩む。


確かに現在,近所の園に空席待ちを申し込んでいるものの,来年までに空く保証はどこにもない。しかし,空席待ちをしている状態がある以上,進級の誓約書を現在の園に表明することはできず,最悪の場合には,次男はどこへも行くところがなくなってしまうことになる。