Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

択一発表ですか

今年の新司法試験の短答式試験(択一)の結果が発表された。
http://www.moj.go.jp/SHIKEN/SHINSHIHOU/h20kekka02.html


今年の問題はまったく見ていないので,内容に関するコメントはできないが(どうせ今やってもできないだろうし),いわゆる足切りラインが230点になっていて,昨年より20点もあがっているのには驚いた。


それでも,平均点が20点ぐらい上がっているので,足切りをクリアした人の割合はあんまり変わっていなさそうだ。これを見る限り,

  • 今年の問題が簡単になった
  • 受験生全体において択一指向が高まり,競争が激化した


という2つの解釈が考えられるが,後者の要素は多分にあると思う。昨年以上に複数回受験(いわゆる浪人生)者の割合も増えただろうし。さらに,もうだいぶ前の話になってしまうが,自分がロースクールにいたころ,下の学年の人たちが択一試験の勉強に着手する時期がずいぶん早い(というか,我々とほぼ同時期にスタートしていた)と感じたのが思い出される。


また,択一クリア者の平均年齢は,若干上昇(30.16歳→30.36歳)。この点から見ても,浪人生が増えたことの影響を感じる。


母校の結果は通過率で見る限り,比較的良好だったように思う。それにこれまで同様,出願者に対する受験者の歩留が非常に高く,いわゆる「受け控え組」がほとんどいなかったようだ。とはいえ,自分の知り合いの個別の結果についてはわからないので,気になるところだ。