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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

1/2成人式

10歳(小学四年生)の行事として1/2成人式というのが行われるのが最近では定着しているらしい。


昨日,長男の1/2成人式に出席してきた。クラス単位で行われて,クラス全員がひとりずつ一分間スピーチをした。何人かは1年生のころから知っているけれど,みんな気付いたら体も大きくなり,しっかりしいる。


スピーチのテーマは特に決まりはないけれど,ほとんどの子は「将来の夢」について語った。自分が小学生のころは「野球選手」が定番だったけれど,3分の1くらいの男子は「サッカー選手」だった。野球選手は一人もいなかった。また3分の1くらいの男子は「科学者」「研究者」になりたいと語っていた。ぜひとも日本の将来のため,科学の発展のため,がんばってもらいたい。


さて,長男は,将来の夢を語ったが,予想どおり「プロ棋士」。このあたりは5歳のころからブレないところは偉いなと思うけれども,徐々にその厳しさや現実をわかり始めているので,どこまで維持されるのかはわからない。


10歳くらいの年代では,女の子の方がしっかりしているのが定番。みんな落ち着いていいスピーチだった。中でも一人,私もよく知る弁護士のお嬢さんがいて,「お父さんみたいな弁護士になりたい。しっかり勉強してお父さんと一緒に仕事をしたい。」と語っていた女の子が印象に残る。


私は,息子たちに弁護士になってもらいたい,とか,そういう感情はないけれど,自分の仕事のことを話すことをサボってきたので,そもそも子どもたちが弁護士になりたいなどと思うきっかけも与えていなかったことに気付いた。


もう一人,背の小さいかわいらしい女の子が「モデルさんになりたいです」と語ったことも記憶に残った。「モデルは背が高くないとなれないと言われましたが,私は背が小さいモデルさんがいてもいいと思います。」と。私もそう思う。


クラス全員で詩を朗読し,歌を歌い,保護者から本を読むというプレゼントがあり,先生からのスピーチもあり,非常に暖かいイベントだった。本物の成人式は,だれも話を聞かず,ガヤガヤして,時に乱痴気騒ぎもあったりするなど,ネガティブなイメージもあるけれど,今回ここで1/2成人式を迎えたみんなは10年後,どんな大人になっていくか楽しみ。


クラス全員が書いた文集が手元にある。こちらも,スピーチと同じ話だったり,違う話だったりするけれど,家族への感謝の気持ちを綴った作文には涙腺が緩みますね。


1/2成人式が定着したことだし,2倍成人式もやったらいいと思う(3倍は還暦か)。気付いたら自分の場合は過ぎてしまったけれど。