Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

鰻支部

将棋連盟は,地域の将棋普及を目的として支部の結成を奨励・支援している。


支部の結成にあたっては,10名以上の会員がいるなど,一定の形式要件を具備すれば可能だ。現在,全国各地に数百の支部がある。その中の一つに,神奈川県に「鰻支部」というのがある。


http://www.shogi.or.jp/branch/sibu_list/kantou.html


この鰻支部は,先日設立されたばかりで,支部長は,長男と同学年の将棋キッズのお父さんで,私の詰将棋の師匠。なぜか私が副支部長。師範は戸辺六段。支部会員は,ほとんどが子どもの将棋を通じて知り合ったブロガー,ツイッタラーだ。支部の目的は普及よりも,支部会員の交流に軸足がある。


昨日,支部の名を轟かせる一大イベント(?)があった。支部を挙げて応援する上田初美女流が,マイナビ女王のタイトル戦に挑戦中だが,その第2局の昼食に,支部長が鰻丼弁当を差し入れるというイベントだ(このくだらなさとユルさが当支部の特徴)。鰻と将棋を愛する支部長が,この日のために有給を取り,アツアツの鰻丼弁当を,ウマい匂いとともに青物横丁から千駄ヶ谷まで運搬する姿は,想像しただけで昨日の仕事が手に着かなかった・・(しかもツイートによる実況つき)。


さらには,本局はニコ生で実況&解説が行われ,解説を担当したのは我が支部の師範,戸辺六段。しっかり昼食時には上田女流の昼食と,鰻支部の宣伝までしていただいた(?)。


無事,鰻丼弁当を食べた上田女流は,午後から逆転し,2連勝。初タイトル獲得に向けて王手をかけた。第3局も鰻パワーをお届けする計画がありやなしやという状況である。


将棋は,スポーツと違って,試合(対局)時間も長い一方で,動きも少ないので,対局中継では,休憩中に対局者が何を食べたのかということまで報告される。加藤一二三九段が鰻をよく食べることや,丸山九段が大食漢であることなどは有名だ。普通のプロ棋士は,出前を取ったり,休み時間を利用して近所のお店で食べたりするようだが,ファンが届けるというのは異例であるに違いない。支部長,お疲れさまでした。


今日,将棋連盟から支部会員証が届いた。ところで,支部会員になると,どんなメリットがあるのか,よくわからない(年会費は3000円支払っているが)。連盟HPで調べたところ,

14.支部会員の特典
(一)12月までの支部会員の登録には将棋手帳を贈呈。(1月からの新入会員に対しては翌年発送となります)
(二)支部会員に対しては年間3回発行される支部ニュース(6月、10月、2月発行)・手帳が会員個人宛に発送される。
支部ニュースの発行時期は多少変わる場合があります。
(三)支部将棋対抗戦・支部将棋名人戦・シニア将棋名人戦全国大会(代表権を獲得した場合)の参加権が与えられる。
(四)連盟販売部で取り扱う大会賞品その他(書籍等を含む一部商品を除く)を2割引で購入することができ、東西将棋会館道場の席料割引がある。

だそうだ。

http://www.shogi.or.jp/branch/kitei.html


将棋手帳とかマニアックなものは使わないので,現実的なメリットとしては席料割引くらいかな。