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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

第9回全国小学生倉敷王将戦(1)

全国小学生倉敷王将戦という長いタイトル名の大会(以下「倉敷戦」)は,「第9回」という回数が示すとおり,それほど歴史が長くない。


しかし,日本将棋連盟の「将棋大会」>「学生大会」のページで紹介される小学生の大会には,

しかなく,上野松坂屋大会に至っては,今年は開催されず(再開の見通しもない),東急大会は,夏休みという時節柄全国から強豪が集まるが,特に予選などで選抜される大会でもない。


小学生名人戦は,伝統的な大会で,全国ベスト4以上の対局は,NHK教育でも放送されるもっとも権威ある大会。今や,倉敷戦は小学生棋界において,それに次ぐ重要な大会なのではないかと思う。


加えて,小学生名人戦は,1年から6年まで,学年を問わず戦う無差別級であるために,低学年では都道府県代表に選ばれることはかなり困難である*1。これに対し,倉敷戦の場合は,低学年・高学年の別に行われるため,「最強低学年」を決める唯一の大会だといえる*2


将棋連盟ウェブサイトの歴代優勝者(低学年の部)を見てみると,確かに錚々たるメンバーが名を連ねる。


http://www.shogi.or.jp/taikai/shougakusei_kurashiki/index.html


歴史が浅いこともあり,低学年の優勝者の中からプロ棋士は誕生していない。しかし,昨年,渡辺明以来の中学生棋士誕生か,と騒がれた佐々木勇気君(現奨励会三段,第2回優勝者)を筆頭に,第1回から第4回までは,現役または元奨励会員である。第5回の徳田拳士君は2009年小学生名人であるし,第6回,第7回の本川君,堀田君は,2010年小学生名人戦でベスト4以上に入っている。


こんな大会に出場する機会を得られたということだけでも気合が入ってくる(親が?)。


下記は東京都予選の様子。


http://d.hatena.ne.jp/redips/20100620/1277041366


代表に決まってから約1ヶ月半,普段の対局や訓練に特に何か変化があったというものでもないが,家での会話でもよく倉敷の話題が出るようになった。結局,私のこの夏の休暇は,この大会に併せてとることとなった。


そんなわけで,少しずつ気分を盛り上げながら,いよいよ当日を迎えることになった。


#今回は,梅田望夫さん調を少し意識

*1:しかし,開催時期の関係上,実質的には5年生の冬が最後の出場機会となる。

*2:本年,10回目を迎えるJTこども大会では,地区別に行われる大会の優勝者を集めてチャンピオン戦を行う予定であるが,今回が記念大会としての特別行事であり,定例化されるかどうかはわからない。