Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

バーつながり

将棋界と,弁護士業界。関係ない世界ではあるが,今日たまたま「バー」のニュースをそれぞれの業界で見かけた。


まず,将棋界の人気者ハッシーこと橋本崇載七段が,本日(12/1)に「SHOGI-BAR」をオープンさせる,とのこと。


http://blog.livedoor.jp/hassy_blog/archives/51365455.html


お酒を飲みながら将棋を楽しむ,というコンセプトのようで,おそらく新しい試みだと思う。ファン開拓にもつながることと思う。


他方,弁護士業界では,「弁護士バー」開業に向けて多少ゴタゴタ。


http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/091129/trl0911292206003-n1.htm


こちらは,弁護士がバーテンダーとなって酒をふるまいながら法律相談もするというもの。しかし,法律事務の仲介業務を弁護士(弁護士法人)以外の者が行うと,弁護士法違反になるということで,弁護士会で問題視されている。


私自身,これからの弁護士が行う業域を拡大させたり,チャネルを広げることには大いに興味があるし,少しずつ新しい試みも行っていこうとしているところだが,「弁護士バー」については思いいたることもなかったし,仮に思いついたとしても行動に起こすことはないと思う。しかし,こういう試みが本当に弁護士法違反なのか,また,仮にそういう解釈にならざるを得ないとしたら弁護士法72条はこのままでよいのか,という疑問はある。


なお,「弁護士バー」とはちょっとおもしろいネーミング。Barには,「弁護士」という意味もある(司法試験は,Bar examというし,弁護士会は,Bar associationということがある)。そういうシャレもかけたのだろうか。


ハッシーのSHOGI BARについての将棋連盟側の見解というのはよくわからないが,こちらは弁護士法のようなルールはないと思われるので問題ないだろうが・・(もしかしたら将棋以外の事業を営むのに許可が必要だったりするのか?)