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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

千代田区小中学生将棋大会

今日は,千代田区主催の将棋大会へ。


この大会は,昨年も出場した。そのときは,大会デビューだったのだが,予選リーグ4勝2敗で,惜しくもリーグ3位で,上位2名以上の入賞圏内を逃した。


http://d.hatena.ne.jp/redips/20081109/1226238375


しかし,そのときの印象では,有段者はいるかいないかというレベルだったので,あれから1年の成長を考えると,もしかしたら優勝を狙える大会なのではないか,と思ったのだが・・


受付を済ませたら,「今回は有段者が4人いるので,シードとして,各リーグ2名ずつに分けることにします」と。確かに,大規模な大会で上位の顔として見かけた子や,将棋連盟道場で何回か見たことがある子がエントリしている。


昨年より参加者数も増えて,18人。9人ずつのリーグに分かれて総当たり戦を行う。昨年は,半数以上はほとんど初心者という感じだったのだが,今回は,どの対局も甘くない。急に大会のレベルが変わったように思うのだが,先日,千駄ヶ谷将棋連盟道場に行ったときに大会案内のチラシが貼ってあったことによるアナウンス効果かもしれない。


9人のリーグで,上位1位どうし,2位どうしが対局して1位から4位までを決めるシステムになっている。せっかく有段者ということでシードしてもらったので,順当にいけば上位2位以内に入れるはずなのだが・・・


初戦,いきなりもう一人の有段者(松坂屋大会4位)と対局し,かなり粘ったらしいが敗戦。次は勝ったものの,3局目はなんと「二歩」をやってしまった。大会での初めての反則負け。これで上位進出の望みはほぼ絶たれ,かなり悲壮感漂う。


そこからは苦しい対局もあったが,持ち直して6勝2敗。もう一人の有段者は8勝0敗で軽く一位通過。しかし二位は3人が6勝2敗で並ぶという異例の展開。スイス式による勝ち点の評価も全員同点,直接対局の結果も完全に三すくみとなり,すべて同点。なんと2位決定を「振り駒」によって行うことになった。


先の二人は5枚中「歩」が1枚。三人目に振った長男は「歩」が4枚。普段の対局では勝ってもガッツポーズなどはしないものだが,この時は親が見ても驚くぐらいの喜びぶり。首の皮一枚で3位決定戦に進出した。三位決定戦は勝って,ぎりぎり三位確保。


しかし,「小中学生大会」なのだが,上位3名はみんな小学校低学年(ほか2名は三年生)。幼稚園児で予選リーグ5勝3敗の子もいて,最近の子ども将棋界は低年齢層に勢いがあるなあと思った。


今回も,奨励会の鈴木三段,渡辺三段に指導対局していただいて,かなり満足の大会だった(たくさん対局したものの,お昼過ぎには終わってしまう,というスピーディさもよい)。