Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

TA始動

いろいろと準備・調整活動を続けていた母校LSのTA(teaching assistant)だが,グループ分けも決まって,まもなくスタート。


私は,約10名ほどの未修者1年生を対象に不定期にゼミを行うことにした。


今から5年ほど前の自分を思い出しながら,どんなことをやればいいのだろう・・と,息抜きにいろいろと考えていたのだが,やっぱり法律的な考え方や,基礎知識の確認と定着だろう。基本書や条文をいっしょに読む,というのも考えたのだが,あまりに敬遠されそうなので,問題を題材に,まず何から考えるのか,この問題にどんな知識が必要なのか,それをどうやって書くのか・・ということをいっしょにトレーニングするという方法にした。


題材は,やっぱり手頃なサイズということで,未修者1年には厳しいかと思うが旧司法試験の論文問題。ちょっと面倒なのは,民法の場合,債権総論と担保物権をまさに授業でやっているところなので,問題の選択に困る。


最初のゼミまでは,あと10日ほどあるが,あまり早めに対象の問題を提示してしまうと,やたらとみんなで準備したり,事前にメンバーで話し合ったりすることが予想される(それはそれで悪いことではないが)。普段の授業に影響が出たりされては困るので,ちょっとイジ悪だが,直前に提示することにした。


そう思って,久しぶりに法務省のウェブサイトで過去問を探してみたところ(かつて買った過去問集はみんな人にあげてしまった),意外にムズカシイ。ちゃんとまともな議論を導くことができるか,ちょっと心配である。


しばらくは試行錯誤が続くことになるだろうけど,少しでも役に立てればと思う。