Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

週間スケジュールの管理

またまたTAゼミのネタばかりでゼミ生には申し訳ないが,時間管理の話。


ゼミでは法律知識,思考方法を中心にやるのだが,少しずつテーマを決めて自己管理や戦略・戦術論なども要素に加えている。昨年(1年後期)はとりあえず「勉強時間を確保しよう」というテーマのもとに各自に勉強時間を記録してもらい,ゼミ生間で公開してもらった。


客観的に,先週,先々週の自分や,同じ学年,同じゼミの仲間がどれくらい時間を確保しているのかを「見える化」することで「足りてない」ことを自覚してもらおうというのがねらいであった。


今期(2年前期)は,もう一歩進めて「1週間の時間の使い方を考えよう」というテーマのもとに,1週間単位で,いつ何をするのかを考えてもらうようにしている。


もともとロースクール生は,学校の「時間割」に拘束されているので,ペースメイキングしやすいといえる。しかし,残りの時間をどう過ごすのかというのは重要で,1時間を10分単位の6コマに分け,それを24時間×7日間,すなわち6x24x7 = 1008のマスに分けて「寝ている時間」「移動・生活時間」などを控除し,どれだけ何の勉強に充てるのかというのを考えてもらった。


10分単位の時間の使い方を報告しなくちゃならないってことで(もちろんプライベートな時間の中身まで明かす必要はないが),「何も子どもじゃあるまいし・・」という感覚もなくもない。しかし,多くのロースクール生は非常にまじめで,次の授業の準備に一生懸命なので,気づいたらロースクールを卒業して受験直前なんていいうことも珍しくない。なので,勉強時間全体は最大化しつつ,その配分を考えることはとても重要だと思う。そういうわけで,このようなテーマを設定した。


みんな結構チャレンジングな計画(時間割)を出してくれたが,問題は実績を取り,その差分を分析しながら修正をかけるところ。特に母校の場合,2年前期は授業と,その準備で1週間が終わってしまう傾向にあるので(私もそうだった),その中で如何に効率的に回していくかというのが大事だし,そこで身に着いた時間感覚が残りの1年半に大きく生きると思う。