Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

1212問題その2

昨日,思いつくままにダラダラと1212問題について書いてしまったが,今日読み返してみて,なんとも非効率な分析だなあと思った。


より数学的(?)に単純に考えてみれば,個別の記述の正答率をpとすれば,4つ全部正解して3点とれる確率P_3は,


P_3 = p^4


である。一方,3つ正解して1つ間違える確率P_1は,間違え方が4通りあるから,


P_1 = 4p^3(1-p)


である。そうすると,1つの1212問題で獲得できる得点の期待値Eおよび期待得点率Rは,


E = 3P_3 + P_1 = 3p^4 + 4p^3(1-p) = p^3(4 - p)


R = \frac{E}{3}


となる。そうすれば,Rに希望する得点率(80%など)を入れて,必要な正答率pを求めればよい。


ちなみに,いくつか値を代入してみると,

p R
95% 87%
90% 75%
85% 64%
80% 55%
75% 46%

となる。やはり,昨日目標値として設定した85%〜90%という値はそこそこ妥当だといえるが,90%正答するか,85%正答するかは,最終得点の期待値に10%ほども跳ね返ってくるから,その違いは大きい。


なお,昨日のエントリーに<う>さんからコメントをいただいたように,単純な計算上の値だけが必要なのではないのは確かだと思う。また,「90%正解するぞ!」と目標を立てたところで,問題演習中心に知識を補充しながら慣れていくというプロセス自体は変わらないだろうけれど。


なお,上記の数式の表記に際し,はてなtexが使えることを知って使ってみた。texに触れるのは10年以上振りで,まったく記法を忘れていたから,ネットでチュートリアルなどを参照してしまった。昨晩に引き続いて,今日も無意味なことに時間を使ってしまった・・