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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

成績評価の方法

先日,成績評価の方法について触れた(http://d.hatena.ne.jp/redips/20060202/1138893382)が,少し書き足りなかったし,コメントも頂いたので,補足しようと思う。


2年次になって,ほとんどの科目で,レポート,中間テストを課すようになった。出席や,講義への貢献(発言,質問)も多くの科目で考慮されるようになったため,概ね,期末試験が全体評価に占める割合は50%前後となる科目が多い(仮に多面評価方式とする)。昔,自分が大学生だった頃は,当然のように期末試験一発勝負だったこと(仮に一発勝負方式とする)を考えると,「ロースクールはプロセス重視だなあ」なんて考えるときもあるが,こういう方法にはメリットもデメリットもある。


まずは,多面評価方式のメリット。

  1. リスクヘッジできる。期末試験が1問しかなくて,それがたまたまよく知らない分野だったら・・なんて考えると,試験直前はとても不安になるが,それは避けられる。
  2. 緊張感が維持できる。期末試験しかないとなると,どうしてもそれ以外の時期は,ダラダラしがちになってしまう。


そして,デメリット。

  1. 途中の中間テスト等でコケてしまうと,逆転が難しい。それどころか,期末試験でかなりいい評価をとらないと,単位取得も危うくなるから,かなりのプレッシャーになる。
  2. 特に現行試験を受験していない者としては,できるだけ本番までにガチンコ勝負に近い体験をするべきだが,どうしても期末試験の位置づけが低くなり,そのような経験ができない。
  3. 2年次になると,さすがに自分の勉強のペースができてくるものだが,パラパラとレポートや中間テストがあると,無駄ではないが,ペースを乱される。


特に,最近はデメリットの3点目は大きいと感じる。ありがたいことに(というか,私にとってはあまりありがたくないが),中間テストや,レポートは,学生に過度の負担がかからないようにと,大学側ができるだけ分散して実施するよう配慮してくれる。だから,2ヶ月近くに渡って,毎週レポートだの,中間テストだのが繰り返される。


1週間に試験が1科目だけ,となれば,どうしてもその試験にターゲットを絞って勉強したくなるもの。しかし,それのみに集中するのは得策ではないように思える。むしろ,ペースを大学のスケジュールに合わせられるよりも,自分で作っていきたいから,後期からは月単位,週単位,日単位のスケジュールを立てるようにした。


・・と,考えてみると,最近では一発勝負方式も悪くないのかな,と思う。ただし,本学では再試験が用意されているので,そういうセーフティネットがあることが前提なのだが。