今期,昨年受講した2年次のための科目を聴講することにし,先日,はじめてその講義に出席した。
本学では,基本的にロースクール生であれば,ロースクールの科目を自由に聴講できる。だから,いまいち自身がない科目について,もういちど講義を聴くことが可能である。もっとも,2度目だから,じゃっかんカッタルイところもあるが,理解の隙間を埋めてくれるという点では意味がある。
そこで講義に出てみて思ったのは,先生の説明がよろしくない,ということ。確かに,とても重要なことを話しているし,大事なことは大事だ,と強調してくれているんだけれど,客観的にみて,はじめて当該科目を勉強する学生が,教科書等を予習して,あの話を聞いたとしても,かなりわかりにくいはず。事実,昨年は私だけでなく,周りの多くの学生が,「あの授業,わかりにくい」と言っていた。一年たって,ふたたび講義を聞いてみると,「去年,ちっともわからなかったのも,無理もない」と感じた。
一年たって,あの講義の内容がそれなりに理解できるようになったのは,中間・期末を通じて1年で4回の試験を乗り越え,春休みにも復習をしたからこそだったと思う。以前にも書いたが,法律の勉強の難しいところは,既知の情報のみから未知の情報を学ぶのではなく,どうしても未知の情報を交えながら未知のことを学ばなければならないところにある。これは自然科学とは異なる点だと思う。そうすると,今回のような現象は避けられないことかもしれない。
とはいうものの,もう少しうまい教え方,構成があるんじゃないかなあ,と思う。