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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

保育所併設の大学

本日(5月24日)付の日経新聞夕刊に,「保育所併設の大学増加」と題する記事が掲載されていた。子どもを持つ女性が入学しやすい環境を整備する目的で,このように保育所を持つ大学が増えているという。確かにロースクールをはじめ,これからは専門職大学院が増えていくことだろうから,こうした動きは歓迎されるだろう。


「子どもを持つ女性が入学しやすい」ということを目的としているようだが,必ずしも女性だけでなく,男性にとってもメリットが大きい。子を持つ父が学生になるということは社会的には相当のひけ目を感じることなので,「子どもの世話ぐらいならするから」と主張できれば負い目が減り,ハードルが低くなる。


昨年の秋,2年次の時間割が発表されたとき,5限(約18:00に終了)に必修が週3〜4コマ予定されていて,大変困った。5限終了後に保育園に迎えに行こうとすると,ダッシュで帰っても19:30近くなり,延長料金がかかる上,食事も頼まないといけない。


そこで,クラスメートの了解を取った上で,大学に「時間割を変えてください」と交渉に行った。事情を説明し,理解していただけたおかげで,結局今期の時間割では,5限が入っているのは週1だけになり,何とか助かった。そのときの交渉(というか,嘆願)の場でも「これからは保育所ぐらい作らないといけないだろうね」と先生もおっしゃっていた。


とはいえ,仮に作ってもらえたとしても,電車で1時間以上かけて大学の保育園まで連れて行くことは現実的ではないかもしれない。ただ,大学の近くに引っ越したとしても保育園に入れなかったらどうしよう,という不安が,今の家から引越しすることを躊躇した一番の理由だったことを考えると,今からでも遅くないから本学にも作ってもらいたい。