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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

新司法試験の合格予定人数について

2月28日に新司法試験の合格予定人数が発表されていた。以前から,「合格者7,8割」に対して,実際は「3割程度」となることについて,関係者からの批判などが出ていたが,結局は,2004年11月ごろの試案から大きく変わることはなかったようだ。


このことに関して,さっそく2ちゃんねるでは前々からの未修バッシングに勢いがつき,「一期既修は滑り込みセーフ,一期未修は死亡宣告」などといった雰囲気になってるらしい。


新聞の論調や,現役法科大学院生のコメントを見る限り,「国家的詐欺」とか「7,8割の合格率にだまされた」などとも言われるが,私が通っている法科大学院の周りの反応は別にそんなことはない。


というのも,6000人もの定員が用意された時点で7,8割は無理なんだし,前年度の不合格者が滞留するから,単年度の合格率がそれほど高くならないことは容易に想像できたからだ。


確かに,真剣勝負での3割の合格率というのは狭き門だし,私のようないわゆる真正未修者は苦戦すると思う。でも,今まで3%ぐらいの合格率だったことを考えると,10倍に可能性が広がったと思えば,そんなに悲観することもないだろう。

この件については,今後もたまに書いていこうと思う。