Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

命の危険

子育てに深く関わった人なら誰もが一度は「ヒヤリ」としたことがあると思う。それも,「もしも」を想像したくない,思い出したくない,ぐらいのピンチの体験。


しばらく前,私もそういう感覚を味わった。
息子(2才)を毎日風呂に入れるのだが,だいぶ足元が安定してきたこともあって,自分が体を洗っているときに,一人で湯船に入れることがある。
そんなとき,ズズッという音がして頭を上げてみたら,息子が足を滑らせて文字通りバタバタしていた。実際に,音がしてから抱きかかえるまでは2,3秒ぐらいだと思うけれど,その間の顔面全体にうかんだ恐怖顔と,金魚が水面上に口を出してパクパクするように一生懸命口を上に向けてバランスを取ろうとしていた姿が印象に残った。


しかも,抱えあげたとき,風呂に入ってさっきまで頬が赤くなっていたのに,顔が真っ青になってたのにも驚いた。一瞬でこんなに顔色が変わるもんだ,と。


幸い,水を少し飲んだぐらいで,ぜんぜんなんともなかったのだが,それ以来,必ず湯船には一緒に入るようにしている。また,水に対する恐怖が生じたか?と心配したが,全くそんな心配はないようだ。むしろ,一緒に入ろうとすると「ひとりではいる」と主張し,どかそうとするぐらい。


自宅の風呂の事故で子どもを亡くした,という記事を見たことがあるし,ヒザ下ぐらいの水位でも子どもは溺れる,という話を聞いたことがある。過保護は嫌いなのだが,一瞬の気の緩みで取り返しつかなくならないよう,気をつけたいところだ。