Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

パスモの旅

先日,長男に持たせた「子どもパスモ」を失くしてしまって,再発行の手続をとることになった。


ほとんどバスにしか乗らないので「バスカード」を使っていたのだが,まもなくパスモに統合されるということで,新規発売が停止された。そこでやむなくパスモを買うことにした。


子ども料金で乗れてしまうので,健康保険証などによる本人確認が必要。先日,3000円の追加チャージをした矢先に,「なくなった」という連絡があった。


仕方ないので,数日後,駅に行って再発行の手続をとる。単に新しいのを買えばよいと思っていたら,ちゃんとマスタ管理されているではないか。残額が一元管理されており,再発行手続をとれば,失くしたカードに残っていたはずの額が移行できるとのこと。


これには驚いた。結果的にデポジットと再発行の手数料はかかってしまうが,チャージしたばかりの金額は戻ってくることになった。


そして,新しいパスモが届いたばかりの本日,東急の遺失物係から電話連絡があり,「お子さんのパスモが拾得物として届けられています」との連絡。


習得された場所を聞いて驚いたが,同じ東急沿線ではあるが,およそ長男の行動パターンからはあり得ない場所である。パスモを拾って「ラッキー」と思って使った人が,子ども用でブザーがなったために,「こんなの使えねえ」と思ってその辺に捨てたんじゃなかろうか。


しかし,タッチの差だった。拾得された旧パスモの残額は新パスモに移行してあるので,もらっても,デポジット500円分の回収しかできない。その駅までの往復交通費とほぼ同額だ。


本当は,教育的効果を期待して,長男に一人で取りに行かせたいところだが,ちょっと遠いし心配なので,やむなく,「大変ありがたいのですが,処分していただいて結構です」と回答した。


なくなったと思ったパスモだが,我々の想定した範囲を超えた旅をしていたようだ。