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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

ドキュメント新司法試験Day Three

5月18日は3日目。午前中は民事系第一問2時間,午後は同じく民事系第二問4時間。


民事系には,民法民事訴訟法,商法(会社法,手形法等)が含まれる。午前中にそのうちどれが出題されるのかは問題を開くまでわからない。


さすがに3日目ともなると,初日,2日目ほどの緊張感が和らぎ,ペンを持つ手が震える,ということはなくなったが,通常の定期試験のときなどと比べると心拍数は高かったに違いない。


午前中も午後も,どちらも公法系と同じく,問題文や資料に書いて欲しいことが散りばめられているように思うのだが,やはり「これでいいのか?」という不安を抱えたまま書き続けることとなった。


2日目は思ったより枚数で稼げなかったので,この日は「できるだけたくさん書こう」と心がけ,第一問で8枚(といっても,8枚目は少しだけ),第二問で14枚と,目標枚数をいちおう,クリアした。あくまで分量だけだけれど。


ところで,昨年の受験生から,「試験監督の業者の質が余りよくない」という話を聞いたことがあった。具体的にどのようによくないのか,どう困るのか,というのはわからないが,少なくとも今年名古屋での監督を行った業者に関していえば,可もなく不可もなく,とくに不満はなかった。


最長で4時間,書き続けなければならないわれわれ受験生も大変だが,ある意味,監督員も大変である。大学の定期試験の監督をする大学教員は,雑誌を読んでたり,別の科目の採点してたりするなど,ほかごとをすることが許されるが,司法試験の監督の場合,そうもいかない。とにかく受験生たちを凝視するか,通路をウロウロすることしかできないから,かなり苦痛だろう。3日目ともなると,こんなどうでもいいことを考える余裕が出てきた。


とはいっても,6時間終えると,「なんだかよくわからないなあ」という違和感がかなり積もって,どっしりと疲れているのに気づく。まあでも,あと1日,4時間で終わると思えば,気が楽だった。


(つづく)