Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

歩く恐竜図鑑

今回の長男の恐竜ブームはかれこれ3ヶ月になるが,いまだ衰えを見せない。


誕生日にもらった恐竜図鑑を毎日毎日穴が開くほど音読している。そんなことを繰り返しているうちに,驚くべき能力が身についたようだ。


先週,「プールでの顔付け」ができるようになったご褒美に,新しい恐竜のミニチュアがやってきたときのことだ*1。その姿かたちを見てもよく名前がわからなかったので,腹部に刻んだ文字を見てみると,MADE IN CHINAという文字とともに,「スケリドサウルス」と書いてあった。


「スケリドサウルスって知ってる?」と聞いてみると,すかさず,「知ってるよ。4メートル。78ページ」と答えてきた。名前を知っているだけでなく,体長と,図鑑の掲載ページまで記憶していたようだ。半信半疑で図鑑の指定されたページをひもとくと,ちゃんと「スケリドサウルス」が載っているし,体長は4mと書いてある。


これは驚いた,と思って,いくつか私の知っている恐竜の名前を挙げてみると,図鑑を見ないで,すべて体長と掲載ページ数を答えた。体長は,恐竜によって記載方法が異なり,「4m」と書かれているものもあれば,「4.6m〜6m」と範囲指定されていたり,「5m?」というように,クエスチョン・マークがついているものもあるのだが,そのあたりもすべて正確に記憶している。その恐竜図鑑は,パッとみたところ,200から300の恐竜が載っている。


さらに,逆引きというか,こちらがあてずっぽうにページ番号をいうと,そのページに掲載されている恐竜の名前を順に挙げていくこともできる。


まったく役に立たない知識を身につけたものだし,そのうち忘れるだろうが,こういうことはいくらがんばってみても大人がまねできるものではない。


これは,司法試験受験生からしてみると,垂涎の技能である。この年になると,何回覚えたつもりでも忘れてて腹立たしく感じることが多い。条文や判例をここまで正確に記憶することができれば少なくとも短答については怖いものなしなのだが。