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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

おしゃぶり

息子は2歳の誕生日を迎える頃までおしゃぶりを愛用していたが,それに関連して非常に気になるニュースをみつけた。


「おしゃぶりであご変形」 母子がコンビに賠償提訴
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060531-00000191-kyodo-soci

少女は生後2カ月ごろから1歳まで1日約15時間使用。その後も3歳10カ月で歯科医に止めるよう言われるまで、就寝中に使った結果、あごが変形したほか、歯並びが悪くなった。
 歯並びは矯正治療で改善したが、「受け口」や舌足らずな発音、口でしか呼吸しないなどの症状が残ったという。
 完全に治すには、今後13年間かかるとして、治療費などに相当する賠償を求めた。

わが家では,泣いてるときにおしゃぶりを渡すとピタリと泣き止むから便利だと思って使っていたら,息子が手放せなくなってしまい,中毒になったのではないか,と心配したものだった。幸い,2歳の誕生日の前後に思い切って「おしゃぶり断ち」したところ,1週間ぐらいは情緒不安定になった感じもしたが,その後はきっぱりと断つことができた。


それにしても,このような訴訟はアメリカであれば「よくある話」で済まされそうだが,日本では消費者がここまでやるのは珍しいだろう。訴訟を提起するぐらいだから,歯並びや発音,呼吸に関してはかなり深刻だろうから,気の毒だと思う。しかし,1歳になるまで1日15時間,3歳10ヶ月までは就寝中ずっと使ってた,というのは,さすがに使いすぎだろう。「おしゃぶりのやり過ぎは歯並びや言語習得に悪影響」などというのは,(真偽のほどは知らないが)よく言われてることなんだから。