Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

意外に少ない共働き

このブログでは,両親ともにフルタイムの活動をしながら子どもを育てること(家事育児の専従者がいないこと)の苦労話をよく書いているが,確かに大変だなあと感じることが多い。


日経新聞の夕刊の生活欄では育児,家庭のコラムなどが多くて,よく読んでいるが,子どもを育てながら有名企業の取締役として働いていたり,会社を興して成功している女性の話などをみると本当にすごいなあ,と素直に感心する。


そこで,「みんな,大変なのによくやってるよ・・」と考え始めて,ふとあることに気づいた。実は,私の現在の比較的近い知人の範囲(前職の同僚や学生時代の友人など)には,夫婦共働きの人はたくさんいるし,就学前の子どもをもつ夫婦はたくさんいるけれど,現在のわが家のように,子どもがいながら両親ともにフルタイムの活動をしている家庭がひとつもない。ただし,保育園関係の知り合いは別とするけれど。ロースクールの中にも私が知る限りそういう人はいない。


確かに,こういう生活は大変,大変,だと思うけれど,外で稼ぐ人+家事育児専従者という完全役割分業もそれはそれで大変だと思う。二人ともフルタイムの活動をすることのメリットはいうまでもなく,①所得が増える(現在の私のように学生をやっててはだめだけど),②夫婦がそれぞれ別の世界を持つことで気分転換できる,③子どもにとって一方の親ばかりと接するのではなく,両方と均等に接することができる・・・などいくらでも挙げられる。


よく周りからも「大変そう」と言われることもあるけれど,(強がり言うわけじゃなく)上記のような利点もあるから,むしろ好ましいことだと考えている。ただ,これが新司法試験がだんだん迫ってくると,そんな余裕も言ってられなくなるかもしれないけれど。