小さな子どもがいる一般的な家庭にしては,現在のわが家は平日に父と子だけで過ごす時間が比較的長い。
例えば,病気で保育園を休んだときや,妻の帰りが遅いときなどに二人で過ごすことになる。そのほか,妻が出張などで不在の時には,保育園を夕方に迎えに行ってから,翌日の朝,送り届けるまでずっと二人で過ごすこともある。
ふだんは,言うことを聞かず困らせることが多い。といっても,一つ一つは些細なことだ。たとえば,
- 歯を磨こうとすると死ぬほど抵抗するくせに,妻がやろうとすると素直に応じる。
- パンをものすごく小さくちぎりながら食べ,ボロボロと床に散らばりまくるのに,やめさせようとするとムキになってちぎりまくる。
- 手をベタベタにしながら食事をしている最中に目をこすったり頭をかきまくる。
とはいえ,こうした些細なことで手間がかかったり時間がどんどん経過すると,ストレスの原因になる。
ところが,不思議なことに二人だけで過ごす日は,わりと聞きわけがよい。ふだんは食事を終わらせるのに1時間もかかり,挙句の果てに半分も食べなかったりする日があるかと思うと,二人のときにはサッサと食べ終えたりする。やはり母がいると甘えるものか。