Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

条文素読

明日の民事執行・保全法の試験に備えて,条文を1条から順に黙々と読んでいる。今までこういう勉強の仕方をしたことはなかった。


六法を開いて法律の条文を目を通すだけ,というのは究極に退屈な勉強法・・・に思える。しかし,一通り勉強した後で条文を読んでるとよい復習になるし,答案に条文の引用が多くなりそうな科目だから,試験中の時間短縮にもなりそう。


去年,ある先生が「今の学生は『論証』を覚えようとしますが,そうではありません。覚えるなら条文です」と言ってたし,また別の先生は夏休みの民事訴訟法の予習指示に,「卒然と条文を読んでみるとよいでしょう」とあった。おそらく当時はこの指示に誰も従わなかったのではないか。でも,一通り勉強した後であれば,よい復習になるかもしれない。


でも,やはり条文を読み続けるのは退屈な作業。帰りの電車でも読み続けて,今やっと187条。なかなか進まない。あと20条ぐらい。でも,そのあとは民事保全法がある(民事執行規則までは手が回らない)。ホントに役に立つかどうかはわからないけど,とりあえず読み終えれば,気持ちよく明日を迎えられる気がする。


ちなみに,「卒然」という言葉は,「だしぬけ」という意味のはず。「条文を卒然と読む」という用法は正しいのかな。