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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

簡単に休めない授業

入学前は,学生は社会人と比べて気ままな身分だ,と思っていたが,法科大学院生となるとなかなかそうでもない。(本人,家族を含め)体調が悪かったり,連休の合間だからたまには旅行に行こう,と思ったりしても簡単に授業を休むことができない。その理由はいくつもある。


まず第1として当たり前のことだが,1回休むと進度が速いため,しっかりと自習しておかないと,次回以降ついていけなくなる心配が大きいことだ。


第2として,科目によっては出席要件の比重が大きく,場合によっては1回の休みが総合成績判定に大きな影響を与える可能性がある。学内の成績の良し悪しにそれほどこだわっても仕方ないかもしれないが,出席の所為で評価が下がるのは面白いことではない。


次に第3として,仕事と違って調整の余地が全くない。授業を受ける権利は一身専属的であるから,代役を立てたところでまったく意味がない。しかし,仕事の場合,代役を頼むことができることもある。また,仕事なら関係者と調整して日程変更の可能性もあるが,授業については先生に頼んで日程を変えるなんてことはあり得ない。


もう一つ,第4として,経済的損失を考えるとどうしても休みにくい。うちの場合,授業料は半期で約40万円。大学に通うことで得られるサービスには施設利用など様々なものがあるが,メインは授業を受けることだから,1コマあたりの単価を計算してみる。今期は週9コマ,それぞれ15回だから,半期で9×15=135コマ受けることになる。授業料で割ると,一コマ約3000円。1回休むと3000円の無駄,と考えると少々体調悪くても行かなきゃ,となる。逆に先生方には各学生が毎回3000円を握り締めて授業に参加している,というぐらいの気合で授業を行っていただきたい。