Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

あれから1年

本日は,第3回新司法試験の合格発表日である。


あれから1年。あっという間だった。


今日の修習の最後のコマが終わろうとしているころから,何通か携帯電話にメールが届く音がしていた。講義が終わってさっそくメールを見てみると,嬉しいことに続々と合格のお知らせが届いていた。


今回が一回目だった人にとってみれば,合格率が低下することが確実視され,かつ,前年以上に浪人生(複数回受験生)が増え,苦戦が予想されただけに,心配も私たちのとき以上に大きかったことと思う。


二回目だった人にとっても,プレッシャーは前回以上だったと思うし,昨年の合格発表から,今年の試験までの特別な苦労のことを考えると,前回以上の心配・不安があったことと思う。


上記のようなことを想像しつつ,嬉しいメールに返事を書くと,ついつい感情が昂ぶるが,携帯の制約と,ボキャブラリのなさから,結局,

おめでとう。祝賀会しましょう。


などという月並みな返信しか書けなかったりする。


もう一つ,嬉しかったのは,法務省発表によれば,母校ロースクールの卒業生の皆さんが,全体的に一昨年,昨年に続いて健闘したことだ(受験者数ベースの合格率が約61%―詳しく調査していないが,おそらく全国トップだと思う)。これは,先生方にとってみれば嬉しいことだったろうと思う。ただ,その内訳は昨年と大きく異なっているようで,既習者の皆さんが率を上げるのに貢献したようだ。


試験結果全体をみると,合格者は2065人だったようで,当初の見込みからすると,だいぶ少ない(確か2100から2500人だったか?)。これは,受験生全体の質の低下が影響なのか,近頃言われているような法曹増員への反対意見に配慮したものなのか,真相はよくわからない。


参考


合格者氏名一覧

http://www.kitanippon.co.jp/pub/hensyu/meibo/080911/


法科大学院別合格者数・合格率

http://www.moj.go.jp/SHIKEN/SHINSHIHOU/h20kekka01-6.pdf