Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

イタ車の嫉妬

2日夕方のこと。ゴールデンウィークを利用して,子ども二人連れて3人でクルマで実家まで帰ろうとして,家を出て約10分後の出来ごとだった。


国道246号線,東名用賀ICまであと少しのところ。3車線の真ん中で信号待ちから発進しようとしたら,ギアがいつの間にかニュートラルになっていて,入らない。ダッシュボードには,"Have Gearbox Checked"のメッセージが表示され,警告音も鳴る。


たまたま,その交差点は下り坂だったので,位置エネルギーを利用して左車線に寄せる。何度,エンジンをかけ直しても,ギアは入らない。焦る,焦る。


車検証入れにあったディーラーの連絡先に連絡しても,「サービス工場は連休が終わるまでお休みでして・・」と,役に立たない返事。損保会社のロードサービスに連絡したら,レッカーで移動してくれることになった。まったく役に立たなかった正規ディーラーと異なり,ソニー損保のコールセンター,及びロードサービスの対応は非常に迅速で頼りがいがあった。


子どもたちはこの帰省をすごく楽しみにしていた。しかも,久々にクルマで帰るということで,「途中で絶対に寝ない」「サービスエリアでは何を食べようか」などと,楽しみにしてたところにこの仕打ち。泣きだす長男(次男は茫然とするのみ)。


交通量の多い道路で,非常に肩身の狭い思いで,レッカー車の到着を待つ。待つこと約50分,ようやく到着。


大荷物と,子ども二人とともに,愛車を見送った(クルマは,サービス工場の営業開始後に入庫してもらうよう手配。)。さて,どうしようか,と悩んだが,結局,帰省することをどうしても諦められない子どもたちに押されて,そのまま,バス,地下鉄,新幹線を乗り継いで帰省。到着時刻は,そのままクルマで出かけた場合とそれほど変わらなかっただろう。新幹線はやはり早い。


故障原因などは現時点で不明だが,セレスピード*1の不具合が原因で,安全装置が作動して,ニュートラルから動かなくなったと思われる。好意的にとらえれば,高速道路の途中で止まってしまうよりは随分ましだった。ちなみに,「セレスピード」でググると,他のキーワードとして「セレスピード 故障」「セレスピード 不具合」が表示される.. orz


アルファには約10年,3台乗ってきたが,いずれもフィアット傘下に収まった90年代以降のクルマということもあって,これまで特に不具合らしい不具合はなかったが,ここへきて痛いときに止まってしまった。


この話にはオマケがある。この前日(1日),次男が「クルマ屋さんに行きたい」というので,冷やかし半分で,数年ぶりに,とある輸入車ディーラーのショールームに行った。カタログをもらって,営業マンと少し談笑した程度だったのだが,その翌日にクルマが止まってしまった。しかも,止まった場所が,そのディーラーの目の前だったのだ。偶然にしては,あまりにも出来すぎている。イタ車の嫉妬,おそるべし。

*1:アルファロメオ車に搭載されているオートマチック付きのトランスミッションシステム。