本日,弁護士会の勉強会に参加。テーマは,ネットオークションでよくある「ノークレームノーリターン特約」の効力について。
題材として取り上げられた判例の一つに,ネットオークションで中古車を買った人が,燃料タンクが破損していたことなどを理由に,売主に対して瑕疵担保責任を問うた事例があった。
ネットオークションによる取引において,どのような欠陥が法律上の「瑕疵」と言えるのか,というのは,個々の取引の状況によって判断が異なり得る(事実,この事例でも,地裁と高裁の判断が分かれた)。
法律問題はさておき,ここで取り上げられた事件で販売されたクルマは,アルファロメオ164であった。後半のディスカッションの中で,参加者から,
「でも,アルファロメオってよく壊れるんだよね。買主もある程度それはわかっているから,瑕疵とはいえないのではないか」
「そうそう,交差点の真ん中で止まっちゃったり,すぐに錆びるって。しかも,オーナーは,それを誇りにしているとか」
などという話題で盛り上がり始める。
・・ヲイヲイ。Giuliaや1750GTVなどの時代ならともかく,164くらいの車種になれば,上記の「社会通念」は当てはまらないのではないか(同時代の日本車に比べれば品質は劣るかもしれないが)。とても10年来のオーナー(164ではないが)だとは切り出せる雰囲気でもなく・・