買ってからチビチビと電車の中で読み進めていた掲題の本,昨日ようやく読み終えた。
著作権の世紀―変わる「情報の独占制度」 (集英社新書 527A)
- 作者: 福井健策
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/01/15
- メディア: 新書
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著者の福井建策弁護士は,著作権法,特にアートの分野での法律問題の専門家。取り上げられているテーマは,映像アーカイブの問題や,カヴァー曲の問題など,比較的一般人にも理解しやすい問題で,しかも難しい法律論にはほとんど触れずに問題提起,解説しているので,非常に読みやすい。
私の場合,著作権を扱う仕事も多いが,同じ著作物といっても多くはプログラム,ソフトウェアの話が多く,映画や音楽の著作物に関する仕事はほとんどない。そういう意味でも勉強になった。
自分が掘り下げる分野とは異なるが,「こういう本(つまり読者層の裾野が広いテーマで,かつわかりやすく,専門家が読んでも飽きない本)を書けるようになりたいなあ」と思った。