梅田望夫さんのブログで知ったのだが,先日行われた羽生王座・山崎七段両者の王座戦第1局の中継は,英訳版もある。
http://live3.shogi.or.jp/ouza/kifu-en/20090904-en.html
これは,当日リアルタイムでコメント,解説されたものを英訳したものだ。ちょっと見たところ,一部で欠落しているが,だいたい忠実に訳している。将棋独特の言い回しについて,英語での表現がわかっておもしろい。思わずじっくり見てしまった。
そもそも▲2六歩という基本的な言い回しだが,「P-2f」というらしい。PはPawn(歩)を意味し,2fは座標を表す。駒の訳語はチェスのものを流用しているようだ。角はBishopだし,飛車はRookだと思われる。
ちなみに,角道は”opening Bishop’s diagonal line”でよさそうだ。壁銀はそのまま”wall silver”。
基本的に日本語版と対応しているので,英語の勉強にもなる。
110手目,羽生王座が1二にいる飛車の頭に1一から歩を打つ場面で,
細かい利かし。
の6文字が
Subtle tactical Pawn sacrifice to invite the Rook to bad square.
と訳されているのには感心した。確かに,一言でかけなさそうだし。