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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

2009新司法試験合格発表

今日は合格発表の日。自分の発表のときからもう2年が過ぎた。


昨年は,一つ下の学年の人や,同級生の2回目の人から,何通も「受かったよ!」メールをもらって,夕方以降は慌しかったことを覚えているが,今年は,特に一通もない。確かに,知り合いで受けている人はほとんどいなくなったかも。


驚いたのは合格者数。当初計画では確か2500-2900人であったところ,2043人。昨年の2065人よりも下回った。なんと合格率は27%程度で,はじめて3割をきった。新試験が始まった以降の現行試験の減り方を除いて,合格者数が減ったというのは相当久しぶりなのではないか。


当初計画の人数が保証されたものではないとはいえ,今年の受験生たちにとってはつらい結果だったのかもしれない。ただ,聞いているところでは,新63期修習予定(主に本日の発表で合格した人)の就職戦線はさらに厳しいものになっている。就職の問題が多産に抑制がかかった理由になっているのだろう。


合格発表なのに,前向きじゃない話ばかりだったが,うれしいニュースもある。母校ロースクールは,法科大学院別でみれば今年もかなり好成績で,唯一合格率60%超えを達成した。受け控え人数も少なかったことからすると,この数字は本物だと思う。母校合格者の皆様,おめでとうございます。特に現役未修が25人中17人が合格した(68%)というのは,すごいこと。50%を超えた法科大学院ですら,東大(約55%),京大(約50%)を合わせて(おそらく)3校しかないことからすると,先生方としてはかなり鼻高々の結果だろう。