Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

入学一週間

長男が小学校に入学して一週間。いろいろあった。


単に小学校に入った,というだけでなく,学童だったり,集団登校の近所の小学生だったり,週一で契約している民間の学童サービスだったり,さまざまなコミュニティに,すべて一人で参加する一週間だっただけに,いろいろと緊張もあったことだろうと思う。


ただ,思ったほどネガティブな面はなく,本人は友だちもたくさんできたようで,いたって楽しそうである。何より,今まで保育園でどんなことがあったのかを聞いても「べつに」「いつもと同じ」などとしか答えなかったのが,小学校に入ってからは,かなりいろいろしゃべってくれる。


もっとも心配だったのが,一人での移動。この一週間で,一人でバスに乗ったり,電車に乗ったりしたが,いずれも初めての体験である。そして,案の定,トラブルもあった。


電車に乗る際,非接触型カード(PASMO等)を与えてしまうと,落としてしまう心配があるし,万が一,チャージを忘れると,乗れなくなってしまう。なので,当面は,昔ながらの11枚つづり形式の回数券を与えることにした。まだ不器用なので,ミシン目に沿って破るのもうまくできないだろうと,2,3枚だけバラバラにしたものをカードケースに入れて持たせておいた。


この路線は,東京には珍しく,無人駅で,乗車の際に,運転士に切符や現金を渡したり,カードをタッチする仕組みになっている。長男は,初の一人乗車の際,回数券を電車とホームの隙間に落としてしまったというのである。


本人によると,運転士さんは,「自分で拾って,次の電車に乗りなさい」と言ったらしい。そして,長男は,その言葉に忠実に従い,電車が去った後,ホームから線路に降りて回数券を拾い,再びホームによじ登って,無事に次の電車に乗ったらしい。


この話を長男から聞いた時,かなり冷汗が出た。周りに大人がいなかったわけではないようだが,誰も声をかけてこなかったらしい。


とにかく,次から落としたとしても,絶対に線路に降りないように,と言っておいた。確かに,入学前には「道路を渡るときは,左右をよく見て」とか,「このバスに乗ってよいかわからないときは,運転士か,周りの大人に聞いて」とか,いろいろ注意しておいたが,まさか,線路に物を落とすとは,想像を超えた出来事である。


子どもは何をするかわからないだけに,これからもしばらくは心配が続く。