毎度のごとく，日本シリーズでふがいないドラゴンズを見るのは悔しいやら腹立たしいやらであるが，今現在，一番腹が立つのがシマンテックである。
わが家はNorton Internet Securityユーザだが，先日，更新サービスの期限が近づいたということで，指定されたサイトで更新パックを購入し，更新キーを入力せよ，というプロンプトが表示された。
ちょうど泣いてる赤ん坊をあやしながら，というタイミングであり（言い訳），あまり何も考えないままダウンロードパッケージを購入し，ブラウザでの操作を終え，更新キーを入力しようとしたら，「だめです」みたいなメッセージが表示された。
そこでようやく我に返って，確認メールなどを見てみたところ，更新パックではなく，新規の製品を買ってしまっていたようだった・・。何とかキャンセルできないものか，と。
しかし，購入確認のメールには，はっきりと，
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※お客様都合によるご注文のキャンセル、返品や交換はお受け出来ませんので
予めご了承ください。
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と書いてある。
また，このようなケースで，民法95条に基づいて「錯誤」による無効の主張をしようにも，確認画面を経由しているから，電子消費者契約法*1の第３条但書が適用されて，こちら側の重過失を主張されてしまう。
しかしまあ，通常の通信販売であれば，確かに，業者も発送手続などを取っているから，消費者のわがままなキャンセル攻撃から業者も保護しなければならないと思えるが，私が買ったのはダウンロードパッケージであって，デリバリーには業者側に何らのコストもかからないはずである。さらにいえば，もともとPC画面上に「更新せよ」というプロンプトが出た際に表示されたURLでたどり着いたサイトは，新品の販売画面で，更新パックは，スクロールした下の方に載っていただけであった。これは恣意的なものを感じる。こんな事情もあるから，何とか交渉できないものか，と思ったが，
- 電子メールでの問い合わせはいっさい受け付けていない
- 「注文のキャンセルはできません」と，何箇所にも書いてある
- 電話での問い合わせは，自動音声の階層が深くて，なかなかオペレータにたどり着けない
- しかも，いつも「込み合っております」で，一度もつながったことがない
というありさまである。カスタマーとのコンタクトポイントが非常に貧弱である。いろいろ手を尽くそうと思っても，残念ながら時間がない。というわけで，もとはといえば，自分の「重過失」による誤発注なのであり，今回は泣き寝入りになりそうなのだが，そう思うと腹立たしさがつのってくる。
