Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

ちょっとした事故

近所の図書館で勉強中,携帯の呼出しに気づいた。発信元は保育園である。


日中に保育園から連絡がある場合,よい知らせ,ということはない。ほとんどの場合,「熱が出ました」という連絡であるから,「今朝は元気だったのにな」と思いつつも,電話に出るまでの数秒の間に,いつも最悪の想定などをしてしまう。


電話の相手は,いつもの保育士さんだが,少し様子が違う。ちょっと焦っている。「○○ちゃん(息子のこと)が,ジャングルグローブ*1から落ちて,口を切ったので,今から医者へ行きます。」というのが要点。「行ったほうがよいですか?」と聞いてみても,「大丈夫だと思います。また連絡します。」という程度だったので,それなりに心配したものの,ただの子どものケガだろうから,と思ってそのまま勉強した。


夕方,迎えに行ってみると,息子の下唇が,いかりや長介か,井上和香か,というぐらい大きくなっていた。ジャングルジムには下から1段目までしか登れないはずだから,落ちたといっても数十センチのことだろうけれど,顔から落ちたみたいで,下唇がわりと深く切れたようだ。しかし,ふつうに元気である。


「どうやら,たいしたことなかったみたいですねえ。」と保育士さんに声をかけると,「いや,それがですね,落ちたときはかなりひどくて,唇がパックリわれて,中の肉が見えてて,ちぎれるんじゃないかと思って,これは縫わないまずいんじゃないかと思ったぐらいでして・・」と,現場にいた保育士さんからしてみると,その瞬間はだいぶ焦ったようである。


まあ,人の子を預かる商売だから仕方ないのかもしれないが,終始,恐縮・謝罪しっぱなしで,「いいですよ,いいですよ」というしかなかった。まあ,実際,この程度のケガなんて,自分の子どもの頃はしょっちゅうだったと思うし,わざわざ医者にも見せてくれていたようだから,手厚い対応に感謝しなければならない。それよりも,最近は,こういうケガでクレームがきたりすることもあって,ちょっと過敏に反応しすぎなのではないかな,と思った。


ケガが発生した場所は,ちょうど,昨日,息子と二人で遊んだ公園である。ジャングルグローブには,まだ上手に登れないから,昨日,いろいろ手助けしながら登ったのだが,それなりに満足していたようである。それで,調子よくして,今日の散歩で同じ場所に行ったものだから,自分ひとりで登れる気になったんじゃないかな,と。

*1:この言い方が一般的なのかどうかわからないが,公園にある遊具で,ぐるぐる回るジャングルジムのようなもの