Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

値上げ騒動

かつて本ブログにて3回シリーズで取り上げた,「保育料の値上げ問題」について,半年ほど経過して進展,というか決着した。


この問題のこれまでの経緯は(第1回第2回第3回)にあるが,概略,以下のとおりである。

わが子を預ける保育園から,新学期まであと1ヵ月半,という2月半ばになって,突然「4月より保育料値上げします」というレターが届いた。しかも値上げ幅は月15000円程度と,かなり大きい。値上げの根拠,必要性についても不明確であったことから,保護者からの大ブーイング。他の保護者の意見も取りまとめつつ,園に説明,撤回を求めたところ,「さしあたり平成17年度は値上げを凍結しますが,平成18年度は値上げします。詳細は9月に説明します」という回答によってペンディングとなった。

昨日届いた園からのお知らせによると,値上げを予定していた平成18年度も,結局は現状維持ということになった。これで一安心である。


そういえば,本年度の契約締結の段階で,保育料や時間などの条項のほかに,「平成18年度からは値上げすることに同意します」という文言が入っていた。おそらく多くの保護者はそのままサインして提出しているはずだが,どうもやり方が汚いな,と感じた。いくら値上がりするのかわからない段階で同意できるわけないし,そもそも平成17年度の契約締結なのに平成18年度の料金に関する同意をするなんておかしい,とたくさんダダをこねて,その箇所の同意は留保して締結しておいた。


今回渡された資料には,その契約文言を修正する覚書の取り交わしも入っている。うちはその部分は契約内容になっていないはずだから,覚書の取り交わしもいらないのでは?と思ったけれど,これ以上四の五の言うのはやめておこう。


それにしても,教材などの購入のために施設利用料は多少増額されるようだが,あれほどの値上げをなかったことにしてしまうとなると,最初の申出はいったい何だったんだろう?とか,保育サービスの質がグンと下がるのではないか?という別の心配が出てくるのだけど。