Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

保育参観

いつも保育園に11時間近く預けているが,こんなにも長い時間,毎日いったい何をしているのか,不思議だった。今日は,保護者参観の日だったが,その謎が少し解けた。


保護者参観は,働く親たちのことを考慮したためか,1週間のうち,自分の好きな日(ただし時間は指定されているし,参加申請は必要)に見に行くことができる。発表会のように何か特別なことをやるわけでもなく,純粋に毎日やっていることと同じ日常をみせてくれる。確か,年に2回ぐらいあるが,今までは,仕事や大学の都合で行けなかった。今回はたまたま休講とも重なり,行ってみることにした。


行ってみると,かなりおもしろい。ついつい,9:30〜11:30という枠を最初から最後まで見てしまった。それにしても,保育士さんは大変で,若いのにみんなプロだなあ,と感心させられた。


前半の小一時間は公園での,体操,運動である。2歳から5歳までの成長に合わせて,うまい具合に走り回らせたりしている。5人の先生が25人位の面倒を見ているが,常にそのうちの一人は「脱走兵」を見張っていて,つかまえては群れの中にうまく誘導している。


後半は部屋に戻って日課と呼ばれる教育の時間。イメージとしては,NHK教育の幼児番組のように3〜5分サイクルで次々と歌を歌ったり,俳句を唱えたり,パズルをやったり,外国人の先生が来て英語をやったり,と,2歳の子どもたちが1時間以上ずっと椅子に座ってじっとしているように,工夫がなされている。あっというまに時間が過ぎる。


この日課の中には,かなり高度な内容も含まれている。例えば,先日書いたように,俳句も唱えているし,「黄」「紫」「緑」などの色の漢字を読ませたり,Sunday,Monday・・と英語の曜日も元気に声を出して読んでいる。「イチとキューでジュー,ニとハチでジュー・・」と算数のまねごともやっていた。このペースで学習していったら,5歳の頃にはつるかめ算ぐらいやってしまうかもしれない。


しかも,椅子から立ち上がると,机の中に椅子をしまったり,ものが机に配られるときには,手を後ろに回して「ハイ」と言われるまで触らない。周りに親(今日は私を入れて2組)がいても,秩序はほとんど乱れない。とてもwell-desciplinedであるのに驚いた。みんな家では言うことを聞かない,と悩んでいるのに,外面はよいようだ。


そうこうしているうちに昼ごはんの時間。その直前に私は退散したが,いつも給食を食べて,2時間ぐらい昼寝して,粘土やお絵かきの時間があったり,散歩したり・・と,わりと予定は盛りだくさんのようである。