Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

やな感じ

本学の「法と心理学」という科目は,カリキュラムの都合上,3年既修と2年未修のみが履修可能である。この講義に出席していると,いつも気になることがある。


それは「遅刻」。講義開始時点で,いつも履修者の3分の2ぐらいしか着席していない。それから,30分ぐらいかけて,2,3分に一人の割合で遅刻者がバラバラと入ってくる。それもほぼ間違いなく遅れて入ってくるのは3年既修者である。


「法と心理学」という科目は法科大学院で提供されている科目群の中でも,もっとも司法試験から遠い科目の一つであることは間違いないだろう(しかし実は内容はもっとも実務的に思える)。そして,3年生ともなれば,新司法試験まで半年を切っている時期だから,もう臨戦態勢であることもよく理解できる。


しかし,講義室は大きくないだけに,一人の途中入出者がいると確実に講義の連続性に影響を与える。先生は他大学からの非常勤講師であるが,中身は非常に充実している。上記のような事情を考慮したとしても,毎回毎回,遅刻者が多数いるのは閉口である。こんなことは,「プロフェッショナルに対する敬意」だとかいう理屈を持ち出す以前に,常識のレベルだと思うが。


かくいう自分も,10年以上前の大学生,大学院生時代は,遅刻はもちろんのこと,出席簿が回ってくるとさっさと後のドアから退出するような学生だったのだが。こういうことを感じるようになったのも歳のせいかもしれない。でも,こっちの感覚のほうがまともだと思うけど。