本日をもって，「引退」することにした。
ロースクールに合格し，約10年ぶりに学生に戻ることになって，「せっかく学生になるんだから，勉強も大事だけど，少しは学生らしいことをしたい」と思って，以前やっていたジャズの演奏を再開することにした。
だいたいどこの大学にもジャズサークルはあるもので，そこの門を叩いたわけだが，ロースクールの若者でさえ，自分とは世代が違うなあ，と感じていたのに，ふつうの大学生とあれば，もっと歳が離れている。とはいえ，暖かく迎えてもらって，若者に混じることになったわけだが，なにせ，忙しいロー生活，家庭生活をかかえていたから，まあ，幽霊部員に近い状態であった。
たまに練習に向かうと，よい気分転換にもなるし，（不思議な存在だから）いろいろ話しかけてもらったりして，楽しんでいたのだが，「こんなことやってる場合じゃないなー」「全然練習してないと周りに迷惑だなー」という負の要素が強くなってきたから，今回の大学祭の演奏をもって引退を決意した（もっとも，「引退する」と言えるほどインテンシヴに活動していたわけではないから，フェードアウトに近い）。
大学祭のときぐらいしか，家族で大学に来ることもないだろう，と思って妻子を連れてきた。演奏場所が自習室の建物と至近距離にあることもあり，予想を超えてローの同級生も大勢見に来てくれていた。多数の同級生が見に来てくれていたことについて，妻の感想は，
- 「あんたも意外に人気者だねえ」
というよりは，むしろ，
- 「休日で，しかも大学祭だ，というのにみんな大学に来て勉強してるんだねえ」
というところだろう。
